全国のローカルパーティから政権交代政党への提案

 戦後からつながる高度経済成長時代、国も自治体も、政治は産業の育成と都市基盤の整備に集中してきました。確かに街はきれいになり、経済は豊かになりましたが、人々が生活するためには、経済・お金だけでは解決できないことが多くあります。
 子どもを育てること、お年寄りと暮らすこと、病気や障害を持った人が暮らすことなど、地域のたすけあいを必要とする人々の暮らしは放置され、心を病む人が増え、子どもの虐待、放置、家族内の虐待など、都市型社会のゆがみが広がっています。これらの新しい社会的弱者は既存の福祉制度ではカバーされません。
 私たちは、都市の中の協同をつくろうと考え、たすけあいが広がる豊かな地域社会を作る活動と、身近な生活の政策決定の現場である自治体議会に議員を生み出す、生活者政治に取り組みました。これがローカルパーティです。
国の政権を目指す政治団体ではなく、暮らしを豊かにするために市民の自治力を高めようとする政治です。地域の生活課題を取り上げる政治ゆえに、女性たちの政治でもあります。
私たちは、ローカルパーティで自治体政治に取り組むからこそ、国の政治が重要であることを知っています。しかし、国政は政権交代がなされないと、既存の制度を変えることはほとんどできないことを実感しています。
 今回の小泉政権の郵政民営化失敗による恨みの解散は、政権交代の最大のチャンスととらえます。全国のローカルパーティから、政権交代可能性のある政党のマニフェストに、地域の市民社会を豊かにするための制度改革を盛り込むことを提案し、ローカルパーティとして政権交代を促進すべきと考えています。
 コミュニティサービスが広がる豊かな地域社会、自治がすすむ地域社会の形成に意欲を持つ政権交代政党との政策協議に期待します。

地域から社会を変え、市民社会を豊かにするための条件として以下の政策を提案します。

2005年8月16日

東京生活者ネット 代表委員 大河原雅子
神奈川ネットワーク運動 共同代表 檜山智子
市民ネットワーク千葉県 代 表 中村春子
埼玉県市民ネットワーク 代 表 加藤佳子
市民ネットワーク北海道 代 表 佐藤典子


<全国のローカルパーティから、政権交代政党への政策提案項目>


1.政治改革
 市民の政治不信の根源となってきた「政・官・業」の癒着を断ち切る、議員お手盛りの制度を変える

  • 政治資金規正法を改正し、企業・団体献金を廃止
  • 税金を投入している公益法人の政治連盟設立の禁止
  • 政治への個人寄付優遇制度を、政令市以外の基礎自治体にも導入
  • 議員年金の廃止

2.地方分権をすすめる
自治に関わるテーマは、自分のまちで決められる制度に。

  • 議会や首長のあり方を基礎自治体で決められるよう地方自治法の改正を
  • 公職選挙法から自治体選挙にかかわる項目を削除
  • 地方教育行政法を改正し、教育の自治を高める

3.格差社会の是正
 個人単位の生活保障と平等を図る社会保障制度に

 

<地域固有の課題の取り組みをマニフェストに盛り込む提案項目>

東京から
・ずさんな治水計画・過大な利水計画に基づく八ッ場ダム建設計画を中止し、住民保障制度と環境復元モデルを創設する。

神奈川から
・沖縄に次ぐ基地県の神奈川において、市民の生活を脅かしている米軍基地を縮小し、市街地での飛行訓練をなくす

千葉から
・千葉県内では産廃の不法投棄、不適切残土の過剰な移動・搬入により土壌の汚染、破壊が進行している。とりわけ、本来産廃であるはずの建設汚泥(劣悪な改良土を含む)が一般残土に紛れて不適切に投棄されている。明確な法整備を行い今後の土壌汚染予防を。

埼玉から
・ 彩の国資源循環工場の建設が進行中であり現在の生産、廃棄のシステムの矛盾が集中している。循環型社会を構築するための積極的な施策、特に生産者責任の拡大の早急な法制化を。